設立趣意書
わが国におけるオートバイ産業のアフターフォローマーケットである我々二輪車用部品業界は、歴史そオートバイ産業と共に歩んでまいりましたが、本格的に発展してまだ10年の新しい産業であります。
今日まで二輪車用品部品製造メーカーは勿論、卸、小売業者の中にも、全国ヘルメット工業会を除き、行政諸官庁の受け皿となり業界の相互発展を計る総合的な組織は一切ありませんでした。過去何回となく繰り返されて来た騒音、暴走族などの社会的環境問題に対しても業界全体として何らの対応も出来ず、また、個々の会社て゜行政官庁に相談しても個人的アドバイスは頂けても公式的なパイプ役とはならず、多くの心ある業界人の中で組合の設立は長年の懸念でありました。
このような環境にあって我々二輪車用品部品を製造・流通販売を業とする者が集結し、当会規約の目的に則り、関係官庁、関係団体にご指導をいただき、且つ、協力し、モーターサイクルの正常な普及発展に寄与しようとするものであります。
一般社団法人全国二輪車用品連合会
代表理事 松原 弘
設立経緯
我が国のオートバイ産業は他の機関産業と比較してその歴史は非常に日の浅いものと言えます。本格的な産業としての隆盛は戦後の昭和25年以降に始まり、大きな時代のうねりを受けたものの、わずか40年程度のうちに自動車産業の主要分野として国際的、国内的にも重要な位置を占めるに至っております。
オートバイ産業のアフターマーケットである我々二輪車用品・部品業界は、このオートバイ産業と共に歩んでまいりました新しい産業です。当団体設立にいたるまでは、全国ヘルメット工業会を除き、行政諸官庁の受け皿となりえる業界の相互発展を図る組合的組織は一切なく、過去何回となく繰り返されてきた騒音、暴走族などの社会的な問題に対しても、業界全体として何らの対応も出来なかったのが現状でした。また、個々の会社で行政官庁に個別のアドバイスはいただけても公式なパイプとはならず、連合会の設立は長年の懸案でありました。
平成元年(1989年)、各地で暴走族、騒音問題が一挙に社会問題として広がり、また、一般公道使用禁止部品(レース用部品等)の一般公道使用による法規制違反幇助として製造メーカーが摘発されるなど、オートバイ業界の健全な発展にとって由々しき問題が続発し、業界並びに善良なライダー(ユーザー)の将来が憂慮されておりますとき、通産省(現経済産業省)を始め日本自動車部品工業会、全国自動車用品工業会から早急な連合会結成のお勧めをいただき、同年12月「全国二輪車用品連合会(JMCA)」として当団体が設立いたしました。
会の構成
オートバイアフター部品用品業界は未だ規模も小さく、生産と流通を区別するより三者一体とした組織の方が、実情に合い、また有機的な活動が可能との見解から、製造メーカーと卸売商、小売商を連合した構成となっております。
現在、製造メーカー、卸売商、小売商の正会員並びに当会に賛同する賛助会員により構成されております。
活動の内容
連合会設立の直接の動機となりました排気騒音問題につきまして、環境省や経済産業省、国土交通省、警察庁にご指導、ご高配をいただきながら、不法製品の一掃と、その製造に歯止めをかける活動をつづけております。
当団体加盟会社により製造されるマフラーのうち「JMCA認定プレート」を支給されたマフラーは、第三者機関の(財)日本車両検査協会の公的試験を受け、法規制値より低く定められた騒音測定値及び排出ガス測定値をクリアした製品です。認定マフラーのリストなど活動の報告を常時関係省庁に提出し、ご指導を受けながら運営いたしております。
また、騒音問題及び排出ガス問題の解決だけでなく、行政諸官庁のご指導とご援助のもとに、不正改造車排除の推進、優良部品の推奨、安全装具着用の推進など健全な業界の発展とモーターサイクルスポーツ、モーターサイクルライフを楽しむ善良なライダー育成のための広範囲な活動に取り組んでおります。